「ねぇチェシャ?」 「・・・にゃーにー」 【 第2話 城の外は。 】 たまに・・・いや、いつも思う。 コイツは消えたとき、どこに行くのだろうか? 「外でお散歩ー」 「外?!」 「中じゃーぁ、お散歩できなーいー」 んーー・・・そうね。 中があれば、外がある。・・・あたりまえだわ。 (でも、こんなへんてこな世界よ?それに白ウサギも何も言わなかったもの!) 「外って、どんなの?」 「アリスはー見たことーなーいのー?あのねー・・・・「猫。」 後ろを振り向くと、 チェシャの尻尾をつまんだ白ウサギ。 「余計なことをアリスに教えるな。」 「アリス様よ。」 「・・・・アリス様に。」 猫は 「「僕、こいつは、きらーいー。」」 なんて言いながら消えていった。 「・・・白ウサギ!」 白ウサギは、「「なんでしょう?」」 なんて言いながら朝食の準備を始める。 「外に行きたい。」 「だめ。」 「行く。」 「行かせない。」 「・・・・アリスは、ここに居ればいい。」 「・・・何?」 「外は危ないから。」 ================ 君はここにいて? 害も 悪も 何も 届かない、 アリスがいて、 僕がいるだけで、 世界は成り立つのだから。