もそもそとパンを頬張り ツバが枯れるとミルクをノドに流す。 【地下の国のアリス 第2話】 食事とは名ばかりで 義務的な行動でしかない。 だから私は目をつぶって ケーキ・ターキッシュ・チキン・・・ 様々な味を思い浮かべては ため息を漏らし、机にうつ伏せる。 「「アーリースー・・・・」」 すると、机の下から声がして 猫の尻尾がゆらゆらと私を誘う。 あ、また出た。 ウサギに見つかるとうるさいから そっとテーブルクロスの下に潜り込む。 そこには予想通りのニタニタ顔。 ・・・無性に蹴りたくなって、 でも狭いからデコピンしたら 指がスカッとおでこを抜けた。 「アリス、痛いよーぉ」 あたってないじゃないのよ。 「何かようですかー?」 「これ、あげーるー」 渡されたのは小さな小瓶。 タグには”DRINK ME”の文字があり、 小瓶の中には角度ごとに色を変える液体がゆれていた。 食い入るように見つめると、ふと、 綺麗な赤いドレスの娼婦のような女の人と目があった気がした。 (アリス、こっちにいらっしゃい・・・?) 「・・・え?」 「・・・アリス?かくれんぼかい・・・?」 急にウサギの声がして、 テーブルクロスがめくられ光がさしこんだ。 横にいた猫は例のごとく消えていて 私はとっさにビンをポケットしまう。 「・・・アリス様だっつってんでしょ。」 =================== はやくいらっしゃいよ。 アリス、暇なんでしょう? 私と遊びましょうよ。